シラバス – Intensiv G2

ドイツ語 初級Ⅱ シラバス

 

Lektion 1

●文法のポイント
Ⅰ 2格の用法

直前の名詞をうけて「~の…」というのがドイツ語の〔2格〕です。

Ⅱ 序数とその用法

「…番目の」という数詞を〔序数〕といいます。「…番目の~」という意味から明らかなように、序数だけで用いられることはほとんどなく、あとに名詞をともない、-e、-enなどの〔形容詞の語尾〕をつけて用いられます。〔形容詞の語尾変化〕については第3課で勉強します。

Ⅲ 年号の読み方

年号は〔~百…〕を単位に表現しますので、1900年代はすべて〔neunzehnhundert〕で始まります。しかし、2000年代は〔zweitausend〕で始まりますので、注意しましょう。

 

●表現のポイント

Ⅰ ものと〔所有関係〕の表現

Das ist das Foto meiner Mutter.というように、「~の…」という2格の表現を中心に勉強します。初級Ⅰで習った〔日常的な品物〕と〔人間〕をもう一度思い出してください。

Ⅱ 〔日付〕と〔予定〕〔体験〕の話

① 大学の学事日程などを教材に、いろいろな行事などの説明をする練習を行います。

② 友達と春休みの体験を話したり、先生に春休みにしたことを説明したりする練習を行います。こちらは〔過去の話〕なので、〔現在完了形+序数の日付表現〕の組み合わせがポイントとなります。

 

 

Lektion 2

●文法のポイント

Ⅰ 動詞の〔過去形〕

ドイツ語では日常的な〔過去の話〕はほとんど〔現在完了形〕で表現します。では,過去形はどんなところで用いるかというと、過去の話を〔時間の経過にしたがって〕まとめて話す時 -こう考えるのがよいでしょう。ですから、小説、新聞記事などの〔書きことば〕は当然過去形になります。 ただし、sein(war)、haben(hatte)、それに助動詞は日常表現でも〔過去形〕を用いるのが普通です。

Ⅱ 接続詞と副文

〔…なので〕〔…した時に〕などという、主文(中心になる文)に従属する文(従属節)をドイツ語では〔副文〕といい、その先頭に立つ、英語で言えばbecause、asなどにあたる言葉を〔接続詞〕と呼びます。副文の最大のポイントは,定動詞(定形)が文末に来ることです。

もうひとつのポイントは、副文が前におかれた場合、〔定動詞は2番目〕の原則から、主文の方は〔定動詞 → 主語〕の語順になることです(Grammatik 2 を参照)。

 

●表現のポイント

Ⅰ 自分や人の〔過去,経歴〕について話す

〔自分について語る〕 – これは〔発信〕の基本です。

Ⅱ 〔物語〕などを〔読んで理解〕する

SFCのドイツ語教育では〔読む・書く〕よりは〔聞く・話す〕を重視しています。ドイツ人とコミュニケーションをとり、ドイツでの生活を有意義にするためにはまず後者が必要だからです。

 

 

Lektion 3

●文法のポイント

Ⅰ 形容詞の格変化

今週はまず〔形容詞の格変化〕をまとめて勉強します。

① 男性・中性の1格〔d-er,dies-er,d-as,dies-es〕は〔r,s〕の強い語尾を持っているので、そのあとに続く形容詞は軽く〔-e〕 – 一方,〔ein,mein〕などは語尾がないので、形容詞の方に強い語尾の〔-er,-es〕をつける、何事も〔強弱〕のリズムの世界です。女性は〔d-ie,dies-e,ein-e〕のように冠詞にも語尾があるものの弱い〔-e〕なので、形容詞も同じように〔-e〕をつけます。それ以外のところはすべて〔-en〕です。

② 冠詞がつかない場合には、形容詞そのものが冠詞の役割もはたすので、語尾変化は〔dies-er〕と全く同じになります。

 

●表現のポイント

Ⅰ 色彩の形容詞と、初級Ⅰで習った〔形容詞〕の復習

Ⅱ 〔人〕と〔身の回りの品〕の名詞の復習

どちらもほとんどは初級Ⅰでやったものばかりですが、あらためて復習しておきましょう。

 

 

Lektion 4

●文法のポイント

Ⅰ 形容詞の比較変化

〔比較級 -er, 最高級 -st〕ということで,英語と同じです。「…よりも」は〔als〕を用います。〔最高級〕の使い方が若干英語と異なり、〔am ~sten〕となることにだけ注意してください。

Ⅱ 2格をとる前置詞

2格をとる前置詞をおぼえます。

 

●表現のポイント

Ⅰ手紙の書き方

手紙の書き方にはいくつかの決まりごとがあります。ドイツ語ではどのように手紙を書くかを学びます。

 

 

Lektion 5

●文法のポイント

Ⅰ 非人称表現

英語の〔it rains〕にあたる、非人称主語の〔es〕を主語とした表現です。

Ⅱ 再帰代名詞と再帰動詞

たとえば、英語にもドイツ語にも「座る」という〔動き〕を表す動詞は存在せず、 sit, sitzen (座っている)という動詞があるだけです。そこで英語では sit down という熟語を用い、ドイツ語では英語のsetにあたるsetzenと再帰代名詞でsich4 setzen(座る=自分自身を置く)という表現を用います。

 

●表現のポイント

Ⅰ 毎日の行動と身繕い

〔自分自身を…する〕という再帰動詞の表現には、〔洗顔,入浴,化粧…etc.〕など、人間が日常的に行う身体行為や〔健康・病気〕にまつわる動詞が多く見られます。そこで、今週の表現ポイントの第1は〔自分の1日〕を語ることに始まって、その環境たる〔天候〕、〔体調〕などが話題となります。

 

 

Lektion 6

●文法のポイント

Ⅰ zu不定句

今週から英語の〔to不定句〕にあたる〔zu不定句〕が登場します。用法等はほとんど英語の場合と同じと考えていいのですが、次の3点だけは注意しましょう。

① ドイツ語の〔zu不定詞〕の位置は常に文末にきます。Ich habe vor, nach Deutschland zu fahren.

② 〔主文〕と〔zu不定句〕の間は<原則として>コンマで区切ります。ただし、最近のドイツでは短いzu不定句の前にはコンマをおかないこともあります。

③ 〔分離動詞のzu不定句〕 an|kommenであれば〔anzukommen〕のように前綴りと動詞の間にzuが挿入されることに注意してください。

Ⅱ 再帰動詞2

今週は〔待ち合わせ〕など、〔日常行動〕に必要な再帰動詞を勉強します。

 

●表現のポイント

Ⅰ 共同行動と〔待ち合わせ〕の表現

SFCのドイツ語研究室ではこうした内容の〔PARTNERARBEIT〕を重視しています。それは、ある事柄を〔意思決定〕し、他人を〔説得〕し、〔合意形成〕を行う手続きは総合政策、環境情報いずれの学部でも重要だからです。

日本人は何かを提案されると、その気がなくても〔Ja,ja…〕と無責任に応じてしまいがちです。断るときにはそれを明確に伝え、お互いに納得がゆく合意を形成する、そういう練習をします。

 

 

Lektion 7

●文法のポイント

Ⅰ 再帰動詞(3)

今週も〔再帰動詞〕が大きなポイントのひとつです。今週特に勉強するのは自分の〔学問〕や〔人生〕について語る際に必要な動詞です。

Ⅱ zu不定句(2)

今週は〔zu不定句〕の前に、英語のin order to ~のような言葉がつく表現を勉強します。〔um, ohne, [an]statt〕がそれで、特に重要なのが〔um+zu不定句〕です。留学を考えている人は、ドイツ語で〔志望理由書〕のようなものを書くことになるのですが、たいてい〔Ich interessiere mich für ~4〕で始め、〔Ich beschäftige mich mit ~3〕と続け、途中で〔um mein Studium fortzusetzen〕が登場します。

 

●表現のポイント

Ⅰ 自分の学問と人生について語る

初級Ⅱの後半からは皆さん自身の〔学問〕や〔教育体験〕などについて話す練習をたくさん行います。いくら旅行会話や社交会話が上手でも、自分についてきちんとした〔内容〕を発信できなくてはドイツでは相手にされません。

Ⅱ いろいろな〔質問〕

旅行先でも語学研修でも、とかく日本人はドイツ人の質問に〔答える〕だけで終わってしまいがちです。ネーティブの先生の授業では先生や友達に質問する練習をたっぷりやってみましょう。

 

 

Lektion 8

●文法のポイント

Ⅰ 受動文

今でも大手をふって歩いている旧来の教授法ですと、〔次の能動文を受動文に書き換えよ〕という練習が中心になりますが、こういう練習は〔文法の、文法による、文法のための練習〕でしかありません。また、普通の文ですむのに無理をして受動文で言う必要もありません。ただ、受動文が意外と便利なのは、特に現代の生活では、〔誰が…をした〕のかがはっきりしないものが多いからです。だいたい、法隆寺、金閣寺などは別として、日本橋、東京タワー、赤坂ツインタワーを誰が建てたか、皆さん知ってますか? – だから受動文なのです。

Ⅱ werdenの3つの用法

〔werden〕には〔①「…になる」② 未来・推量の助動詞③ 受動の助動詞〕の3つの重要な用法があります。

 

●表現のポイント

Ⅰ SFCと慶應義塾の紹介

Ⅱ 日本文化の紹介と〔お国自慢〕

SFCインテンシブ・コースが目的とする〔知的発信〕もいよいよ佳境に入ります。

 

 

Lektion 9

●文法のポイント

Ⅰ 関係文

ドイツ語の関係代名詞は一見すると変化が複雑なようですが、2格以外はほとんど定冠詞と同じです。ポイントは次の点だけです。

① 関係代名詞の〔性〕は先行詞の性にあわせる。

② 関係代名詞の〔格〕は関係文中の役割によって決まる。

③ 関係文は副文なのでコンマで区切り、定形(定動詞)は文末におかれる。

Ⅱ 形容詞の〔名詞化〕

形容詞の名詞化は、男性の場合にはあとに〔Mann〕、女性の場合には〔Frau〕がつくと考えればわかりやすいでしょう。〔ものごと〕は中性で、あとに〔Ding もの〕などが省略されていると考えてください。

Studentは普通の名詞ですが、2格、3格、4格で冠詞が何であろうと〔des Studenten, dem Studenten, den Studenten〕と〔-en〕の語尾がつきます。Pianist、Komponist、Planetなども同様で、これらをStudent型の名詞(男性弱変化名詞)といいます。

 

●表現のポイント

Ⅰ 日本の歴史や文化を紹介する

前回に続いて日本の文化や歴史を紹介する練習です。ドイツに行くときには、日本についての情報を集めた本を持って行くといいでしょう。日本についていろいろな質問をされますので役に立ちます。

Ⅱ 日本の旅行案内

第7課に続いて、今度はドイツ人に日本旅行のアドヴァイスをする練習をしましょう。

 

 

Lektion 10

●文法のポイント

Ⅰ 接続法第Ⅱ式の〔外交的用法〕

接続法というのは英語の〔仮定法〕、フランス語の〔条件法〕にあたるものです。SFCでは接続法は日常的に用いられるもののみを扱います。初級Ⅱで扱うのは〔接続法第Ⅱ式〕と呼ばれるもので、英語でいえば〔仮定法過去〕にあたる、動詞の〔過去形〕を基本とした表現です。使い方も英語とほぼ同じです。

① 外交的用法

英語でも Can you …?/Will you …? と現在形で言うよりは、 Could you …?/Would you …? と過去形を基本とした〔仮定法〕で表現する方がていねいな言い方になります。その点はドイツ語も同様です。

② 非現実の表現

「もし…だったらなあ…」「あの時…しておけばなあ」といった表現は〔LEKTION 10〕で勉強します。

〔接続法第Ⅰ式〕というのもありますが、これはかしこまった〔書きことば〕なので初級Ⅲでやります。

Ⅱ 仮主語のes/sein・habenとzu不定句/lassenの命令形

いずれも英語を勉強した皆さんには問題のない〔小さな文法規則〕です。練習で使って覚えましょう。

 

●表現のポイント

Ⅰ 総合的自由対話練習

〔接続法〕の基礎が終われば文法の大物は終わりで、試験に合格すればめでたく〔仮免取得〕というところです(初級Ⅲは〔路上実習〕にあたります)。そこで、この辺から〔仮免〕を控えた〔総合練習〕に入りましょう。この課のキーセンテンスだけではなく、これまで習ったいろいろな表現を用いて自由な対話の練習をしてみてください。日本人の先生の時間には皆さんの休み時間の自由な会話をドイツ語で再現しましょう。

Ⅱ 質問の練習

 

 

Lektion 11

日本人に欠けているのは、積極的に外国人に〔質問〕したり、〔発信〕したりすることです。この課には、ドイツに行くことを前提に、ネーティブの先生に自由に質問し、アドヴァイスを求めるコーナーがあります。

●文法のポイント

Ⅰ 接続法第Ⅱ式の〔非現実話法〕

接続法第Ⅱ式の〔非現実話法〕は実際に話す際には「…したらなあ」という〔前提部〕、あるいは「…するのになあ」という〔結論部〕だけで言うのがむしろ一般的です。

Ⅱ 不定関係代名詞の〔wer,was〕

〔wer〕は「…する[ところの]人」という関係代名詞で、〔先行詞〕を必要としないのが特徴です。〔was〕は英語のwhatと同様、〔etwas,alles,nichts〕などを先行詞的に用いることがよくあります.

 

●表現のポイント

Ⅰ 非現実な仮定の話

金曜日の練習の時間には、「もし…だったら」という、実際にはないことを前提とした表現の練習を行います。現実の話ではないので自由に対話をしてみてください。

Ⅱ テキスト講読と〔討論〕

今週はテキストとマンガを教材に、〔会社の社長と大学教授のどちらがいいか〕というテーマでDEBATTE(ディベート)をしてみましょう。皆さんの自由な意見をたたかわせてみてください。

 

 

Lektion 12

●文法のポイント

Ⅰ 文の重ね方

ドイツ人は母語だから〔副文〕を自然に使うのです。〔外国語としてのドイツ語〕、それも〔初級〕では副文は授業での〔文法練習〕にとどめ、日常会話では普通の〔短文〕を積み重ねることをすすめます。たとえば〔so …dass …〕の構文を無理に使わなくても、”Ich bin ~ …” と始めて、あとは “Deswegen …”(だから)と普通の文で続けても同じ意味は伝えられます。練習には意図的に副文練習を織り込みました。

 

●表現のポイント

Ⅰ 討論表現

SFCのドイツ語は〔自己表現〕、〔表現伝達・説得・合意形成〕、さらに〔討論〕や〔ディベート〕を五合目あたりの目標にすえてプログラムを開発してきました。本格的な訓練は初級Ⅲで行いますが、初級Ⅱの最後に〔討論表現への導入〕を少しやっておきましょう。