概要
ますます拡大を続けるEU。その核となるのが中欧のドイツ語圏の国々です。首都移転という巨大なプロジェクトを実現したドイツは、都市計画や建築、環境・工業デザインを学ぶには格好の場といえましょう。また、環境問題や福祉に対する先進的な取り組みや、テクノに代表される若者文化のシーン、現代芸術の発信源としても世界の注目を集めています。SFCのドイツ語研究室は、こうしたドイツ語圏の今にアプローチするドイツ語の教育に力を入れています。
「ドイツ語は文法がむずかしい」という声を耳にしますが、それは文法と講読を中心にした学習形態が多かったからです。SFCのドイツ語教育は、コミュニケーション主体の、使えるドイツ語の習得を第一目標としています。特に初級では、日本人が必要とするコミュニケーションの場と話題を土台とし、そこにキーセンテンスと単語をもり込み、文法は補足として扱います。
コース内容
インテンシブ・コース
ドイツ語をきちんと学習したい人にお勧めの、いちばん理想的なコースです。週に4回の授業の中で、ビデオやCD-ROM教材も含めて、ドイツ語研究室自作の教材(Modelle)を使います。I~IIIまで修了すれば、あらゆる場面に対応できる言語運用能力が養成され、社会、経済、文化、各自の専門分野などの話題について意見を交換する能力も養うことができます。ドイツの大学で開催されるドイツ語研修に参加できるドイツ語力は十分身につきます。
ベーシック・コース
時間をかけてドイツ語力を養いたい人のためのコース。教材はインテンシブ・コースに対応しています。週に2回のペースで授業を行います。履修の関係で週4回ドイツ語に時間を取られると問題という人などにおすすめをしています。
インテンシブ1の授業内容をベーシックⅠとⅡの2回に分けて、一年間使い勉強していきます。ベーシックⅡの受講が終了した生徒は、インテンシブⅡへと進むことができます。
スキル
インテンシブより、さらに発展形の授業です。ディスカッションや発表の技術、エッセイの執筆、読解のストラテジーや各種ドイツ語検定試験対策、翻訳など、個々の技能を磨きたい人のためのコースです。
ドイツ語講義科目
講義とゼミナールをおりまぜて進める授業で、原則としてドイツ語で行います。具体的には、建築・都市のデザイン、環境問題、文化・文学、言語、EUなどのテーマを扱います。ドイツの大学との遠隔授業も行っています。
海外研修
研修先の大学を自分で選び、渡独計画も自分で立てます。ドイツ語研究室ではそのためのサポートを用意しています。スキルの「海外研修準備コース」も併せて履修してください。インテンシブ III終了後に参加するのがおすすめです。インターンシップ・プログラムなども視野に入れていく予定です
学生の履修モデルの一例を紹介します
ドイツ語 履修上のルール
インテンシブ、ベーシック、スキル、ドイツ語講義科目はいずれも4月入学生・9月入学生ともに春・秋学期を問わず履修を開始できる。
SFC内の資格試験や塾外のドイツ語能力認定試験の成績により、各レベルへの編入及び飛び級が可能。
資格試験について
次の人は資格試験を受験してください。資格試験は、各級とも、筆記と発話があります。ゲーテ・インスティトゥートの試験や独検などの資格を持っている人は申し出てください。
• ドイツ語をすでに学んだ経験があり、途中の級からはじめたい人。
• 飛び級したい人。
質問はドイツ語研究室まで。